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すみだものづくり体験レポート

 11月12日東京スカイツリーは200mを超え、いよいよその姿がすみだの街に現れてきました。
間近に見上げるその姿はまるでSFの世界。映画のセットのように巨大過ぎて現実感を失います。
これでもまだ3分の1の高さというから634m(ムサシ/武蔵の語呂合わせ)の完成した姿たるや想像を絶します。

さて、今回お世話になった片岡屏風店「和集屋」さんは、東武伊勢崎線業平橋駅から道を1本隔てて徒歩2分。向島1丁目にあります。

お店の中には、大小さまざま、色とりどりの屏風が並んでいます。また屏風を作るための刷毛(ハケ)や鉋(カンナ)などが展示されています。ここはすみだ3Mの「小さな博物館」にも認定されています。

すみだタワー

片岡屏風

 「和集屋」のオーナー片岡さんは屏風職人として24歳より屏風づくりの技術を磨き、すみだマイスター/東京マイスターとしても認定されていらっしゃいます。現在では屏風の製作はもちろん、新しい屏風の提案、そして屏風づくりを通じたものづくりの指導と、幅広い活躍をされています。

特に近年では修学旅行生や社会学習のための屏風づくり教室が人気で、年間600人を越す生徒さんをご指導されています。
なるほど片岡さんのご説明はとても明快で、身振りが大きい。まるで学校の先生のようです(笑)

はじめに片岡さんの屏風への取り組みについてお話を伺いました。
片岡屏風


屏風をアレンジする

「そもそも屏風とは、風をよけるという意味があります。そこに絵を入れて調度品としての価値が生まれます。屏風の折りたためる機構は、貼り付けた絵を守る役目もします。さらに木枠に塗られた漆は防虫効果があります。古き時代、日本から海外へと船で運ぶには好都合で多くの屏風絵が海外に送られました」

「江戸時代になって庶民へ広がり、6畳1間の住居では、屏風を使って3畳に居間と寝室といった感じで分けるパーテーションとしても利用されます。現代では結婚式場やお雛様や五月人形の小道具として使われますが、昔のようにどの家庭でも使われる必需品では無くなりました。これからはインテリアとして屏風を生活スタイルにあうようにアレンジし、あたらしい屏風づくりに取り組んでいます。もちろん個々人の希望に応じてオーダーメイドの屏風づくりにも対応します」

店内には、オリジナリティあふれる屏風、他分野の職人さんとのコラボレーションで生まれた作品が並んでいます。

片岡屏風

片岡屏風

片岡屏風

片岡屏風

片岡屏風

片岡屏風

日本の伝統美
動画:日本の伝統美

 いろんな屏風を開発している片岡さん。そもそも屏風の定義とはなんなんでしょうか?
そのポイントは「蝶番(ちょうつがい)」にありました。


屏風の仕組み

「屏風の骨となる木枠は杉の木でできています。これを「組子」という技法で格子状に互い違いに組む。釘は使いません。この上から下貼りの和紙(ガンピ,コウゾを原料とした良質の和紙 )を貼っていきます」

「接着には糊を用い、木枠の部分だけ糊付けすることで空気の層ができます。空気の層は強度を生む。これを何枚も重ねて丈夫な屏風を作ります。貼って、1日乾かし、また貼る。1日1工程の作業です」

たたくとパンパン、引き締まった音がします。

片岡屏風

「次に、同じ和紙でできた蝶番によって連結します。交互に結ばれることで「表」にも「裏」にも開くことができ、また閉じることができます。この原理を応用したものが本日体験してもらうからくり屏風です」


いよいよ体験!(次のページへ)